第2回 学生アスリート サッカー 菅佑也君の栄養【実家暮らし】(後編)

川口)菅さんの食事からは、野菜も多く摂るような心がけが感じられますが、日によっては足りていません。足が攣りやすいところとも関係しているかもしれません。1日に飲むオレンジジュース、リンゴジュース、アセロラジュースなどの1パックをトマトジュースか野菜ジュースに変更するといいかもしれません。野菜不足、果物不足も足が攣る一つの要因です。そして、出来るだけ、朝晩野菜、海藻を沢山入れた味噌汁を飲みましょう。カリウムマグネシウム、ナトリウムの補給に最適です。

試合終了のホイッスルが鳴るまで、走り切って欲しいです!

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岡本)試合の中の時間って、たとえ10分でも5分でも1分でもとっても重要なんです。サッカーの中では数十秒あればゴールが生まれますから。拮抗した試合になればなるほど、それは如実に表れます。そういう試合は間違いなく体力的にもタフなゲームになります。トレーニングだけではなくて、栄養であったり、体のケアであったり、様々な側面から細かなところまで突き詰める必要性を感じます。

   菅くんは日常的にプロテインを使ってタンパク質補給していましたが、その部分に関してはいかがですか??

 

川口)タンパク質の摂取量は、現在の摂取で良好です。これ以上意識して摂取する必要はないと思います。練習後や間食等で上手にプロテインやサプリを使われているなと思います。

   全体的に脂質を多く摂っているわけではありませんが、脂ものはきっと好きだろうと推測しました。現状で制限は必要ありませんが、お肉の選び方に注意するといいかもしれません。

 

岡本)どんなお肉を選んだらいいのでしょうか??

 

川口)お肉を選ぶときはばら肉、ベーコンなどは脂だと考えて、量を減らすのがいいですね。その分、赤身や鶏肉を摂るようにしましょう。ただ、ばら肉、ベーコン、サラミなどを禁止するのではなく、脂の旨みとして少し使用し、タンパク源の補給は赤身肉等でするようなイメージでいいかと思います。私も肉の脂身、美味しくて大好き!笑

   アスリートの方々は、摂りすぎには注意ですよ~。

 

岡本)ですよ~じゃないですよ!笑

   先生お茶目すぎ!でも、先生みたいに食事を楽しむ気持ち大事ですよね!

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   それから先生、僕自身もそうでしたが、菅くんのように昼、早い時間の練習時の昼食の摂り方を悩んでる選手は多いかと思います。

 

川口)13時からの練習日は、家庭でご飯の準備があれば、朝食をお握り2個と現状のフルーツなどにします。練習前は、麺類やパン類など消化の良いものを選択し、練習後に軽く補食(菅さんが摂っていたスティックサプリ形状のカロリーメイト、バナナタルトなど)するのがいいかかと思います。

 

岡本)食事を何度かに分けて栄養はきちんと確保しつつ、練習時に内臓にも負担がかからないようにするんですね!

食事の内容やタイミングを失敗して、練習中に公開した経験がある人は多いと思います。

 

川口)そうですね。練習時間や生活はいつも同じではないので、それに応じて何を食べるか、どのタイミングで食べるのか、変化を加えていけばいいと思います。

 

岡本)そこもサッカーの試合の相手との駆け引きと同じように自分の体調や生活に合わせて楽しんで取り組んでもらえたらいいですね!どんな状況でも自分で考えて食事を摂って、常にいいコンディションを維持できる選手にぜひなっていってもらいたいです!

   

   それでは今日の最後は菅くんの言葉で締めさせてもらいます。

 

菅) 「栄養に関しては、どのカテゴリーでも、ボールトレーニングや筋トレなどのエネルギーを消費する活動への意識は高まっていると思います。しかし、一方で体を回復させるという面、栄養の面での意識は高く無いと感じています。そこを改善できれば、より高いパフォーマンスを出せる人が増えてくるのではないかと考えています。」

 

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岡本)グランドの上だけでなく、様々な面から競技を突き詰められる選手がもっともっと増えてほしいなと思います!!

学生アスリートのみんな、頑張れ!!